ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

英語ブログ更新(中村佳穂)、杏沙子、Chaka Khan、The Novembers、LOONA、赤い公園

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 英語ブログ更新しました。中村佳穂『AINOU』の紹介です。

 杏沙子『フェルマータ』めちゃいいっすね。録り音の感じがよくてすごくモダンだし、楽曲もどれをとろうがポップでポップでキャッチー。アレンジも詰め込みすぎず凝りすぎず……M2「恋の予防接種」とかのスカっぽい感じとかおしゃれでスマートで中毒性高くてこんなん反則でしょ~と叫んでしまう。M4「チョコレートボックス」のニューミュージック~シティポップ的アレンジや音色選びに、ちょっとひねったリズムを合わせて「ガチ」感を出してるのも素晴らしい。

 Chaka Khanの新譜、プロデュースは全曲Switch! 去年発表のシングルがどれも素晴らしかったところ、その予想を超えてくるやつでした。ファンク/ソウル/R&Bガラージ/ディスコ…の芳醇な歴史的蓄積を、イギリス仕込みの過激なダブワイズとバキバキにコンプかかったビッグビート的プロダクションでパッケージング、という文脈過多にまずやられる。さらに、サウンドもミニマムな要素の反復でひっぱってくダンスミュージックからファンカデリックもかくやというサイケデリックなカオスまでを包み込んでて凄い。なんじゃこれ、って感じでむちゃくちゃ好きなんですけど、たまたま覗いたPitchforkだと5.9点。あほか!

 The Novembersの話題のSuicideカヴァー、「Ghost Rider」がアルバムから先行配信。これはマジでヤバい。Suicideのキワモノ的な異形の暴力衝動をロックのカタルシスにうまく移植して、かつその狂気を増幅させている。これはアルバムが気になるけどいままでに切ってあるシングルを全部集めても全体像が見えない。どうなるんだこれ?

 LOONAの新EP『X X』、リード曲の「Butterfly」が信じられないくらい良い。割と安定したクオリティが続いてきたK-POPシーンで頭抜けた完成度を放っていると思う。構造的な新しさというよりかはプロダクションをよりカロリー高くしつつヴォーカルのニュアンスはあほほど繊細という奇跡のバランスが実現されているのがかなりヤバい。アタックの強さとディケイの重さを両立したキックがEPを貫いているのもいいし、ちょっと誇張しすぎでは、というステレオイメージもそれなりの必然性をもって響く(というのはAriana Grande「imagine」なんかもそうですね。「それもう破綻すんじゃないのか?」みたいな広がり方)。ビートのエッジーさはKポ印。最高すぎる。

 ちなみに最近TLで断片的に「KポはMVやヴィジュアルを通じた世界づくりがむちゃくちゃ凝ってる」みたいな話を見かけてそーなんかーと思ってたんですが、LOONAもなかなかヤバいらしいですね。BTSSHINeeみたいにあるコンセプトのもとでミニアルバムを連作として発表して…… みたいなのとか、あるいはTWICEのMVがちょっとずつ関係してて…… みたいなのは知ってたものの、考察ガチ勢の議論はかなり凄いところまで行っているらしい。さすがにそれをいまからdigりまくるのは無理なんで、今後LOONAは気にかけて追っていこうかと思います。

 こ、これは良すぎでは…… ギターの鳴らし方も言葉の連なりもヴォーカルも全部いい、新しい赤い公園めちゃいいじゃないか。ダンスロックの流れを汲む邦ロックにちょっとした成熟の香りを持ち込んでおり、それが石野真子の青さとうまい具合に緊張関係にあるというか。いいっすわ。。。