ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

日記 2019年1月12日(NIとかでもねーんだ、みたいな。)

 King Gnuの新MV、今度リリースのアルバムからの先行ですね。鈍く丸いアタックやレゾナンスの効いたねちょっとしたグルーヴを反復しつつ無闇にあちこちに行って盛り上げる進行、3分半のなかにファンクがこってりと濃縮されていていいですね。

 UKのターンテーブリスト、Asian Hawkのパフォーマンス。彼はサンプラーやコントローラーを組み合わせたモダンなターンテーブリズムの技法で「弾き語り」ならぬ「コスり語り」をする変わったパフォーマーなんだけど、見る度にセッティングが洗練されていく。笑 いまやコントローラーでスクラッチをキメることくらいなんでもなくなっているうえ、キューポイントを使ったビートの演奏やトーンプレイもPCDJの普及でかなりルーティーンに組み込まれるようになっている。ターンテーブリズムの様式美とは離れた別の面白さがどんどん開拓されているし、DJとバンドのコラボレーションももっと可動性が高くなるんだろうな。こないだTiny DeskにWu-tangが出たときのDJがNumarkのコントローラー使ってて、ちょっとびっくりしたね。NIとかでもねーんだ、みたいな。

 Kポかというスタイリングと振り付けでダンサブルなシンセポップをやってる久保ユリカさん、最強ですね。ミレニアル・フープ風のコーラスも入ってダメ押し感もある盤石のポップス。シカコ~ おれだ~! っていうか黒いタイトなPVCっぽいパンツに黒い肩出しニット、黒いヒールでキメてサーキットみたいなところで踊ってるカットとか良すぎでしょう。うおー。

 Viceが先日公開したアメリカにおけるアジア系ラッパーの台頭をめぐるいろいろを扱ったドキュメンタリー。2018年はいわば「白」と「黒」というアメリカ的な二項対立のなかに「ラテン」や「アジア」という他の項が差し挟まれた記念碑的な年として記憶されるだろうと思う(ラテントラップの隆盛やアジアンラッパーの人気だけではなく、アジア系の女性SSWが目覚ましい活躍を見せていることの結実としてMitski『Be the Cowboy』があったりした)。もちろんこれは安直によかったね~と済ませられる話ではなくって、ある共同体が育んできた文化の「正統性 authenticity」を巡る議論がより繊細に、複雑になってきたことも示している。

 きょうはTierra Whackの記事も書いたんで(下掲)このへんで。またね~。

caughtacold.hatenablog.com