ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

日記 2018年12月10日(世の中に絶望しないでいられるのはLVや慕情周辺のおかげです)

 そういえば昨日の菊地成孔の日記(有料メルマガ)に、ペンディングにしてたリズムの本を書くって宣言してあったんだよね。ニコニコ動画のビュロー菊地チャンネルで配信されている「モダンポリリズム」なるコンテンツはほんとに素晴らしくて、あの内容を書き起こして本にするだけでもぜんぜんいいのに、って思うんだけど、まあボキャブラリーが練れてなかったり(講義としては成立するけどテクストとしては難しい、みたいな)いろいろあるんだろな。しかし、ここ3,4年ずーっと書く書く出る出る言って出てなかったから、ほんとかどうかはわからん……。

 なんだかんだで崎山蒼志さんの『いつかみた国』をリピートしてしまう毎日。ほんとに素晴らしいアルバムだ。繰り返しても繰り返しても驚きがある。ギター一本の弾き語りなんだよなこれ。付属のDVD「崎山蒼志の夏休み」も見た。これを見ると、突然環境が変わりすぎないようかなり配慮してこの夏は露出してたんかなーと改めて思えるし、崎山さんが終始自然体というか、もちろん緊張しているんだけれどスタッフのまわすカメラに対してはそれなりにリラックスして見せているように思えた。「ギター一本で勝負している」ということを冷静に見据えて徐々にステージをでかくしていってる様子に、慎重に離陸させようとしているマネジメントを感じたね。一方でアルバムでは賛否がわかれかねない打ち込み曲を入れさせたり、結構すごい塩梅じゃないか?

www.ele-king.net

 Local Visionsから「俗流アンビエント」のミックスもリリースしているライターでマネジメントなんかも手掛ける柴崎祐二さんが、tamao ninomiya『忘れた頃に手紙をよこさないで(tamao ninomiya works)』の長文レビューをele-kingに寄せていた。Local Visionsの躍進というか、「成功」みたいなものを気にかけるより先に質の高いリリースを次々にこなしてみせるあのバイタリティは、2018年の充実をもっとも象徴していると思う。そして、LV経由で知った慕情tracksも、アプローチは違いながらもなぜか共感できる活動を展開していて、tamao ninomiyaさんのアルバムも素晴らしいものだった。自分が心から応援したいと思える活動をしている人たちが、徐々に声と場を手に入れていっているのは本当に嬉しい。世の中に絶望しないでいられるのはLVや慕情周辺のおかげです。

amass.jp

 エレクトロニックアルバムに絞った2018年ベスト企画。個人的には、Elysia Cramptonが上位に食い込んでいるのが嬉しい。フットワーク以降のベース/ビートミュージックのひとつの発展形。NONの人脈だったんだっけかな。だからある種Yves Tumorと並べて聴くもよし(まあサウンドはけっこう違いますが)。あとLoticとか軒並み評価が高かった盤に混じって、Ital Tekがランクインしていてびっくり。

block.fm

 ディーン・フジオカ、僕はドラマあんま見ないんでわからないんですが、俳優業も結構順調ななか、かなりエッジーなエレクトロニック・ミュージックをやっていて結構チェックしている。本人の佇まいは要潤的な、なんというか、余剰、半笑い、を覚えてしまうのだけれど、やってることはかっこいいっすからね。もちろんマニピュレーターと共同作業なんだけど、Spliceをdigってデモをつくって…… みたいに音楽好き、スタジオ好きなエピソードもあってかなり共感がある。かっこよくて攻めてることを直球でやってくれる人ってなかなか稀有で、三浦大知『球体』は心地よい例外だったなあ。ディーン・フジオカもそんなアルバムかEPつくってくれないかな~。

 これフォローするの遅れてたんですが、デレマスの新譜に同シリーズの人気リミックス企画「TO D@NCE TO」のスピンオフが収録されるとのことで、めっちゃ楽しみ! あぁ~ Taku Inoueの音ぉ~! そもそもシングルのメインである「Trinity Field」がめちゃアツいイベント曲なので要チェックです。

 WIENNERのMINOがソロフルアルバムをリリースしたんですが、そのリード曲が凄いインパクト。韓国の演歌というか歌謡曲みたいな位置づけの「トロット」とモダンなトラップサウンドが融合した、奇妙だがクセになる曲。Kポはよくサビで突然こってこてのメロディになる「外し」をやる(Blackpinkもよくやるよね)けど、これはその代表といってよかろう。歌詞についての解説も読むとめっちゃ面白い。以下の記事もどうぞ。

kuredo.hatenadiary.jp