ただの風邪。

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三浦大知『球体』レビューをFNMNLに寄稿しました。

fnmnl.tv

 今夏、J-POP最大の話題作と言っていいでしょう、三浦大知の『球体』についてレビューをFNMNLさんに寄稿しました。読んでみて、というかまず先に『球体』聴いてください!

球体(AL+DVD)(スマプラ対応)

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 もちろんこれまでも三浦大知の楽曲やパフォーマンスのクオリティは評価されてきたんですが、異次元というか、ネクストレベルです。楽曲、アルバムを通じたコンセプト、そしてダンスパフォーマンスに至るまで、洗練されきってます。彼自身のキャリアのなかでも重要だと思いますし、J-POPシーンにとっても重要な一作でしょうね。

 ちょっと補足的に言うと、このレビューで言及している「アンビエントR&Bにおけるローファイ性」については、音楽文に投稿したFrank Ocean評でもうちょっと詳しく書いてます。

ongakubun.com

 多様な声を多様なままひとつの作品のなかに織り込んで、パーソナルヒストリーと大文字の歴史が交差する語りを生み出す、という試みが、Frank OceanなりSolangeなりの達成したこと、というふうに考えてます。「親密さ」や「アイデンティティ」といった繊細なトピックを扱うひとつの手法が完成した、と。まあもちろんアンビエントR&BというかインディR&Bっていうのはそれだけの文脈にとどまらないわけですけど。

 ただ、これはレビューと重複してしまいますが、『球体』に関してはそうした繊細なナラティヴではなく、むしろ普遍的な寓話を生み出すためにこのハイファイさがあるんだと思います。

 逆に、実存と向き合って繊細さを紡ぎ出す方向性としては、butaji『告白』という、これまた今夏の傑作があります。ぜひ聴いてみて、かつ以下の素敵なインタビューを読んでみてほしいです。

告白

告白

mikiki.tokyo.jp