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ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

Happy Hacking Keyboard Lite 2の打鍵感を改善する。

きのうに引き続いて入力機器の話題。10年ほど愛用してきたHappy Hacking Keyboard Lite 2(以下、HHKB Lite 2)に手を加えて、打鍵感を改善してみた。ちょっと手間だけれど、実際に試してみると、良かれ悪しかれLite 2のカラーだった打鍵の重さが、いい具合に改善できた!

[目次]

Happy Hacking Keyboard Lite 2とわたし

PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 英語配列 USBキーボード ブラック PD-KB200B/U

PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 英語配列 USBキーボード ブラック PD-KB200B/U

HHKB Lite 2をかれこれ10年ちかく愛用している。最初は日本語配列、次に英語配列。特に英語配列にしてからは余計なキーも減ったこともあってとっても使い勝手が良い。このキーボードを使う上で大きい利点のひとつが、コンパクトなミニキーボードだけれども、極端な変態配列がない(具体的には、Fキーがない、Fnキーが追加されている、チルダの位置が違うくらい)という点。シフトキーが犠牲になっていたり、よくわからないところにカーソルキーが割り込んでいたりと、このくらいのサイズのキーボードにありがちな無理がないのだ。また、Fnキーと同時押しで使えるカーソルキーもマジで最高。左Fnキーを左手小指で押しつつ、右手小指でカーソル操作、というのが定番だ。この点、Professionalには左Fnキーがないので、買い替えにどうしても躊躇してしまう。AltキーやスーパーキーをFnキーに代替できるらしいので、ふんぎりがつく日が来るかもしれない。高いしねぇ。

さて、10年にわたってとくに不満もなく使っていたいっぽうで、ちょっと試してみたかったこともある。打鍵感の改善だ。分解してちょっとした改造をすると、一気にタッチの軽快さが増すのだという。

参考: 【キーボード】hhkb lite2 for macをいいかんじに改造する | Difficult Position HHKB Liteを改造してProfessional 風に - NAVER まとめ

Lite 2が採用している各キーのスイッチ機構はメンブレン方式という。詳しい仕組みなどは特に説明を省くけれど、このタッチを擬音で表現すると「ぺにょぺにょ」とした感じ。それに対して、静電容量方式を採用したProfessionalは「すこすこ」という感じだそうだ(触ったことがないのでわからない)。実際、公式ウェブサイトでもProfessionalのウリは「滑らかで歯切れのよいタッチ」だとある。加えて言うなら、Lite 2のほうが押下圧が10gも重い。打鍵感が悪いわけではまったくないけれど、軽快さを求めるならば不満が残るというのは、わからないでもない。もしパンタグラフ時代のThinkpadみたいな軽快さが得られるんだったら、ちょっとくらいの改造を試してもよかろう、とは思っていた。そしてついにその日はやってきた。

2つのポイント

方法1:シリコンシートの加工

HHKB Lite 2の打鍵感を司っているのが、キーボード内部でスイッチ機構を担うシリコンシートの硬さだ。一枚のシートに、キーひとつひとつに対応した山型の凸加工がほどこされていて、それぞれのでっぱりがキートップによって押し込まれて通電するという仕組みになっている。この凸部に直接穴をあけることで、物理的に押下圧を軽くしてやるのだ。

分解すると、白いシートが登場。なんか頼りない。とくにネジ固定もされてないので、これをぺろんと剥がして革細工なんかで使うポンチ(4mm)で加工していく。ひとつひとつの凸に、3つないし4つの穴を開けるのが定番みたい。思い切って、4つ開ける方向で加工してみた。ポンチをかなづちでぽんぽん叩くこと小一時間。やってることは単にシリコンシートに穴を開けるだけなので、単純作業感が辛い。ラジオを聞きつつまったりと作業に励んだ。すべてのキー(使用頻度が低く加工しづらいカーソルキーを除く)に穴を開け終えた。

ちょっと尋常じゃない便りなさ、柔らかくなりすぎたかも…… と不安がよぎる。とりあえずキーボードを組み立ててキーを叩いてみると、なかなか悪くない。ただ、キーの軽さとストロークの深さが不釣合いに感じられる。というわけで、次の方法を試す。

方法2:キートップにゲタをはかせる

正確に言うと、「キートップにゲタ」というよか、ボディのほうを上げ底するのだけれど、やることはつまりそういうことだ。タッチは軽いのにストロークが深いと、なんというか、不安定な打ち心地になる。今回は1.5mm厚の粘着シール付きゴムシートをボディに貼った。

こっちは穴を開けるよりもずっと手軽。シートを切って、貼って、キートップを取り付ける。早速キーを打ってみると、すこし浅めのストロークに軽いタッチがとても打ちやすい。深いストロークに慣れていたせいで、ちょっとキーのうえで手が滑ってしまうきらいはあるけれど、それは慣れの問題。すっこんすっこんと気持よくキーが打てるぞ!

Lite 2の向こう側へ

ほんとは軸にグリス塗ったりゴム挟んだりいろいろと改造手法があるっぽいけど、自分はこれで十分。なにより、全部の道具が最寄りのホームセンターや100均で揃う(今回はモノタロウで買ったけど)。ゴムシートなんか一枚100円だよ。あとはちょっとした手間。まあ、打鍵感を向上させたからといってやることもそんなにないんだけど。Professionalを手に入れるのはまだまだ先になると思うので、これでLite 2の向こう側をちょっと体験できた、のかな? めでたしめでたし。