ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

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レビュー(音楽) レビュー(本) エッセイ、考えごと

2017年の20枚、及びフェイバリットソング

こんな感じです(順不同)。そして曲単位では以下の感じ。 まあ、そんなにdigってないので参考になるかはわかりませんが……。やっぱり出色だったのは柴田聡子「後悔」とCornelius「あなたがいるなら」でさあね。 ついでに今年一番衝撃を受けた歌詞はFather Jo…

絶対音感のアンビバレンス――宮崎謙一『絶対音感神話 科学で解き明かすほんとうの姿』

絶対音感神話: 科学で解き明かすほんとうの姿 (DOJIN選書)作者: 宮崎謙一出版社/メーカー: 化学同人発売日: 2014/07/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 他人のものの見方や聞き方を見たり聞いたりすることはむずかしい、…

未だに「韓流」を腐す昔のねらーみたいなうさんくせー音楽好きの話

basement-times.com 地下室TIMESという音楽ブログがあり、ふだんは別に読んでいないのだが、ひどい記事が投稿されていたと聞いて読んでみた。ほんとうにひどい内容で、頭がフットーしてしまった。 この記事を書いた石左氏によれば、現在の「K-POPを取り巻く…

Behringerのシンセ名機クローン路線、錚々たるラインナップが判明

www.synthtopia.com Behringerはminimoogのクローンを皮切りにシンセサイザーの名機をクローンしていくことを発表していて、これまでにわかっている範囲ではRoland SH-101のクローンを製作中であることをほのめかしたりしていた。この度Behringerのオフィシ…

Modeselektorのドキュメンタリーはいいぞ。心が豊かになる。

ドイツのエレクトロ・デュオ、Modeselektorのドキュメンタリーが先日、YouTubeに全編アップロードされた。音声はドイツ語だが、英語字幕つきだ。1時間強とそこそこの長さがあり、Modeselektorの2人の少年期から現在(2013年当時)までが丹念に綴られている。…

Major Lazerのキューバ公演を追ったドキュメンタリー『Give Me Future』を見るべき理由

2016年、アメリカとキューバの国交が正常化し、両国の交流が再び始まった。この歴史的なタイミングにいちはやくのっかったのが、プロデューサー/DJのDiplo率いるMajor Lazerだった。彼らはキューバはハヴァナにて、米国人アーティストとして国交回復後初め…

ローファイ・ヒップホップはメインストリームに浮上するのか?――joji “In Tongues”

インターネット発のミーム・ミュージックといえばVaporwaveを挙げる人は多いだろうと思う。が、Vaporwaveが一種のカルト的なステータスをほしいままにしている一方で、地味に勢力を伸ばしてきたミーム・ミュージックがある。ローファイ・ヒップホップだ。ロ…

ヒプノシスマイクはフリースタイルダンジョンに次ぐ起爆剤となるか?

hypnosismic.com ここ数年、メディア上で日本語ラップに高い注目が集まっている。「高校生RAP選手権」や「フリースタイルダンジョン」がお茶の間を賑わせると同時に、数々の注目のリリースがヘッズを沸かせる今日このごろ、おたく向けコンテンツにもその熱気…

いい声の声優がいい音のイヤホンをレビューする記事を読んで打ち震えた

武内Pニコ生初登場時の反応【シンデレラガールズ】 2015年のアニメ版アイドルマスターシンデレラガールズのCVのなかで、もっとも話題と注目を集めたのが当時弱冠17歳の新人、武内駿輔くんだったことに疑いの余地はないだろう。なんかむっちゃいい感じの低音…

Four Tetが新作を制作した部屋と全機材をなにげなくツイート公開、即刻大喜利へ

www.factmag.com This is where I recorded and mixed the album and all the gear I used pic.twitter.com/ncwoleHwYs— Four Tet (@FourTet) 2017年10月25日 新作《New Energy》の評判も上々のFour Tetがなにげないツイートで新作の制作環境を公開。ラップ…

boxboysがDurutti ColumnミーツLo-fi Hip Hopな感じで良い

ここ数年ネットミームとして静かに広まっているLo-fi Hip Hopだが、あんまり「これは!」みたいなのに出会うということもなく、なんとなく聴くときには聴く、みたいな感じだった。が、Redditでこれを発見。 クリーントーンのギターがシンプルなビートのうえ…

Against the Clock史上最速、Zaytovenが4分でトラックを作り終えて余った時間でフリースタイル

www.factmag.com FACT Magの人気コンテンツ“Against the Clock”は、話題のプロデューサーやトラックメイカーが10分以内で一曲を仕上げるタイムアタック動画だ。多種多様な制作風景を見ることができるのが楽しくて、欠かさずチェックしている人も多いだろう。…

いかにして三連フロウはラップ・ミュージックを席巻したか――Vox MediaのEarwormシリーズが面白い

アメリカのニュースサイトVoxは、数分間で見られる手軽なコンテンツをYouTubeを通じてたくさん配信している。ノリはVice……というよりはBuzzfeedみたいな感じのライトなものなのだけれど、そこで最近始まった音楽に関するシリーズが結構面白い。最新のエピソ…

imdkmの最近の録音物

最近ちょっとお金があったので、機材を買い足した。いままではMC-505でちまちまやってたのだけれど、それに加えてYAMAHA Reface CSとKORG monologue、Teenage Engineering PO-12を導入。この3台だけでもおもしろいことができるし、MC-505をメインのシーケン…

プロデューサーがサンプルパックをリリースする理由:「聴き手」ではなく「作り手」向けのビジネスあれこれ

ヒップホップを中心とする音楽業界では、表に立つラッパーやシンガーといったパフォーマー以上に、プロデューサー(=トラックメイカー)が重要なキーを握ることがしばしばある。しかし、彼らに必ずしも正当な評価が伴っているわけではない。たしかにアメリ…

業界随一の美肌男ことPharrell、すべすべ肌の秘訣は「角質取り」と「水分補給」

www.thefader.com 言われてみればたしかにPharrellって顔つるっつるだな。本人曰く、 僕は狂ったみたいに角質取りをするんだ。角質取りをしてたくさん水を飲むのがいいよ。僕にとって大事なのはただ角質取りをすること、バケモノみたいにね。[肌には]死ん…

「自分は政治の対象になっていない」とはどういうことか。

noahs-ark.click ぼくのりりっくのぼうよみ(以下、ぼくりり)のオウンドメディア、Noah’s Arkに掲載されたぼくりり×家入一真の対談を読んだ。評価経済の普及はどのような未来をもたらすか? についてはまあ諸説紛々あり、個人的にそこについて論じようとい…

若尾裕『サステナブル・ミュージック これからの持続可能な音楽のあり方』(アルテス・パブリッシング、2017)

サステナブル・ミュージック これからの持続可能な音楽のあり方作者: 若尾裕,桑原紗織出版社/メーカー: アルテスパブリッシング発売日: 2017/06/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 今年の6月に公開された、元KORGの高橋達也氏へ…

AERAの2017年9月4日号・特集『AIの音楽で泣けますか』を読んだ

AERA (アエラ) 2017年 9/4 号【表紙:桑田佳祐】[雑誌]出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/08/28メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る TwitterでAERAの最新号(2017年9月4日号)が音楽AI特集だというので読んでみた。特集タイトルが『AIの音楽で…

SNS以降のインターネットで、音楽を通じた社会貢献は可能か?

Mountain Moves by Deerhoof アメリカのインディー・ロック・バンド、Deerhoofの新作が、正式な発売に先駆けてBandcamp上で発表された。《Mountain Moves》と題されたこの作品からは既にStereolabのレティシアが参加したトラックが先行公開されて話題を呼ん…

稀代のクソッタレ、マーティン・シュクレリは、いかにしてWu-Tang Clanの名誉を汚したか?

アメリカではオルト・ライトや白人至上主義者といった類のクソッタレがニュースを賑わしている昨今だけれど、忘れてはいけないミレニアル世代を代表するクソッタレがひとりいる。マーティン・シュクレリだ。 シュクレリは投資家兼製薬会社の(元)オーナーで…

Behringer、Roland SH-01A発表の裏で自社のSH-101クローンをさりげなくリークする

www.synthtopia.com Rolandが808の日に合わせてTR-808、SH-101のBoutiqueラインでの復刻、さらにAIRAラインへSP-404が加わるという発表をして沸かせた裏で、Behringerが「待ってました」とばかりに自社製SH-101クローン、その名もMS-101の画像をリークしてい…

Diplo、Rihannaに曲を一蹴された思い出を語る(※本題はそこではない)

Charli XCXの“Boys”MVで犬と戯れるDiploの図 www.gq.com Coachellaに湧くアメリカを尻目にアフリカ・ツアーを行ったDiplo。彼に密着したルポ+インタヴュー記事が面白い。いまアフリカはたとえば南アフリカのハウス・ミュージック“Gqom”であったり、あるいは…

KEXPでのJamila Woodsのパフォーマンスが非常に良い

4曲のパフォーマンス中、2曲めの“LSD”(上掲)だけでもとりあえず聴いて欲しい。5弦ベースとギターだけのシンプルな編成でかなり聴かせる。 昨年フリーでリリースされたミックステープ《HEAVN》もJagjaguwarから商業リリースされることになって注目を集めて…

ファイル共有サーヴィスのWeTransferがSoundCloud元従業員に資金提供の申し出

pigeonsandplanes.com SoundCloud危機もひとまず様子見という段階に入ったところに面白いニュース。ファイル共有サーヴィスを提供するWeTransferが、この7月に解雇されたSoundCloudの従業員に向けて、1万ドル(約110万円)の資金提供を申し出た。SoundCloud…

Richard D. James(Aphex Twin)とRob Mitchel(Warp Records創業者)のちょっといい話

aphextwin.warp.net 先日、Aphex TwinことRichard D. Jamesが唐突に自身のほぼ全カタログを網羅する配信サイトをローンチして、もう未発表曲なんかも大盤振る舞いだったものだから各地で絶叫が巻き起こった。いやもう…… 盛りだくさんすぎて食べきれないよ…… …

世界各国は音楽にどれだけ投資しているのか? Pitchforkのリアルなレポート

pitchfork.com ひと月ほど前のPitchforkの記事。世界各国の政府やNPOがどれだけ音楽に――とりわけポップ・ミュージックに――投資しているのかを追ったドキュメントで、チャートやメディアを賑わすアーティストたちがどれだけ国やNPOの助成に助けられてきたかを…

SoundCloud危機にEDM界のTwitter番長ことdeadmau5が物申す

www.nme.com 7月頭に駆け抜けた「大量解雇」のニュースから火が着いたSoundCloud危機。Chance the RapperがTwitter上で「SoundCloud問題に取り掛かってる」と呟いたあたりからバズはいっそう吹き上がり、そのTweetの翌日にはSoundCloud側からも声明が出てな…

リリック・ヴィデオ、音と記号のあわい――環ROY“ことの次第”MVを見る

なぎアーティスト: 環ROY出版社/メーカー: AWDR/LR2発売日: 2017/06/21メディア: CDこの商品を含むブログを見る 先月、4年ぶりのニューアルバム《なぎ》をリリースした環ROYの“ことの次第”のミュージック・ヴィデオが公開されていた。ざらざらとした手触りの…

「インターネットの王様は継続的なコンテンツだ」――密かに帝国を築くアーティストたちと、Jack Conteの起業家精神に学ぶ

記事後半で取り上げるPomplamoose。見目麗しいNataly Dawnと髭面のナイスガイJack Conteの二人組。 caughtacold.hatenablog.com 昨日のエントリ(上掲)に引き続いて、インターネットと音楽の込み入った関係について。昨日のエントリでは、SoundCloudの経営…