ただの風邪。

音楽のことを中心にいろいろと書いています。

K-POPのMVについてちょっととりとめなく+最近のお仕事まとめ

7月に入ってブログ更新してなかったんですが、なんかタイミングが詰まってRealSoundに寄稿したコラムが溜まってました。 realsound.jp realsound.jp realsound.jp 結構書いてるな…… オリコンの上半期チャートまとめは地味に緊張しました。Billboard Japanチ…

声優界のディーン・フジオカ、武内駿輔 a.k.a. Jack Westwood

俳優業とミュージシャン業を股にかけた活躍に加え、どう見てもイケメンだしやってることもちゃんとかっこいいのに、なんだか自然と半笑いになってしまう妙なキャラクターが印象的なディーン・フジオカ。フューチャーベースやWaveといったポスト・EDM的なサウ…

「メッセージはメディアである」

YOKO ONO―オノ・ヨーコ 人と作品 (講談社文庫)作者: 飯村隆彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る オノ・ヨーコはかつて、たしか飯村隆彦によるインタビューのなかで、マーシャル・マクル…

最近のお仕事まとめ:Say Sue Me 2ndライナー、RealSound寄稿、HARD-OFF BEATS 2017 大阪編 字幕

Say Sue Me, Where We Were Together 日本盤ライナー ホウェア・ウィー・ワー・トゥゲザーアーティスト: セイ・スー・ミー出版社/メーカー: ?Tugboat Records発売日: 2018/06/20メディア: CDこの商品を含むブログを見る 韓国は釜山のインディ・ロック・バン…

J-POPにおける静かなモータウンリバイバル、そこにやってきて一番デカいネタをぶち込むTWICE

星野源が"Family Song"でモータウン風のポップソングをJ-POPに翻案する仕事をして一発当ててから、ちょくちょくモータウン風J-POPを見かけるようになった(あるいは気になるようになっただけかもしれないが)。というのを明確に思ったのはアニメ『ゆるキャン…

制度の忘却、権力の隠蔽――HINOMARU批判と五木田智央展評に対するバックラッシュ

RADWIMPSがリリースしたニューシングル カタルシスト のカップリング曲"HINOMARU"が炎上した。 www.huffingtonpost.jp gendai.ismedia.jp その顛末や具体的な内容は上の記事等を参照していただくとして、ここで詳しくは記さないが、作詞者の野田洋次郎が「謝…

世界を背負わないこと――James Blake - Don't Miss It

先月末にYouTubeで公開されたJames Blakeの新曲、"Don't Miss It"が各種ストリーミング・サービスでも配信されている。1月に公開された"If the Car Beside You Moves Ahead"に続いて、アコースティックなサウンドとエレクトロニックなビートが融合したトラッ…

すぐそこにあるカタストロフとその不安――Oneohtrix Point Never - Age of

Age Of [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 初回盤のみ特殊パッケージ仕様 / 国内盤] (BRC570)アーティスト: ONEOHTRIX POINT NEVER,ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー出版社/メーカー: BEAT RECORDS / WARP RECORDS発売日: 2018/05/25メデ…

トラップ歌謡としてのモー娘。'18 "A gonna"に関する雑感

モーニング娘。'18の最新曲"A gonna"が大々的にトラップを取り入れた一曲となっていて興味深い。 だいたいBPMが80くらいで、ポルタメントの効いた攻撃的なシンセリフが印象的な、アトランタ流というよりはEDM的なトラップだ。トラップを取り入れたポップスと…

なぜカニエ・ウェストは問題なのか?――メンタルヘルスと「スーパーヒーロー」

昨今はすっかりお騒がせセレブ化してしまったカニエ・ウェストが、待望の新作 Ye をリリースした。そのサウンドはエポックとまではいわずとも安定したクオリティを保っており、プロデューサー/ミュージシャンとしての才覚は鈍っていないことをアピールする…

RealSoundに韓国のインディ・ロックについて寄稿しました。

realsound.jp RealSoundへの寄稿、ふたつめです。韓国のインディ・ロックについて、お気に入りの4つのバンドを紹介しつつまとめました。紙幅の都合、また調査不足もあって記事には盛り込みませんでしたが、ゼロ年代中盤からしばらく、韓国のインディ・ロック…

BTS(防弾少年団)"ANPANMAN"の衝撃――ポスト「クール・ジャパン」へ向けて

いまやK-POPアイドルグループ界で押しも押されもせぬ活躍ぶりを見せるBTS(防弾少年団)が、先日アルバムLOVE YOURSELF 轉 'Tear'をリリースした。そのなかに、日本人なら「おっ?」と思うようなタイトルの一曲がある。その名も"ANPANMAN"。そう、やなせたか…

Poly Life Multi Soulのリズムメモ

夕方書いた記事の補足。 POLY LIFE MULTI SOUL (通常盤)アーティスト: cero出版社/メーカー: カクバリズム発売日: 2018/05/16メディア: CDこの商品を含むブログを見る さいしょに パルス リズムの基礎単位 拍子 一小節を何分割しているかの単位 メトリック・…

cero - Poly Life Multi Soulの設計と演奏

ceroがさきごろリリースした新作Poly Life Multi Soulが各所で絶賛されている。その切り口のひとつとして、ポリリズムであるとかあるいは変拍子といったものが取り上げられることが多い。たとえば先行してMVが配信されていた「魚の骨 鳥の羽根」では三連の4/…

Rita Ora "Girls"がクイア・アンセムたりえない微妙な理由

Rita OraがCardi B、Bebe Rexha、Charli XCXをフィーチャーした新曲"Girls"をリリースした。"Sometimes I just wanna kiss girls, girls, girls"というフックからわかるとおり、女性同士の性愛を歌った楽曲だ。しかし、この曲に対しては、クイアな女性ミュー…

いまおれのなかでもっともアツいアニラジは『佐藤亜美菜のアミメン!』

2018年にはいって狂ったようにアニラジを聴いている。きっかけはなんとなく洲崎西を聞き始めたこと、それとAmazonプライムでちょっとずつアニメを見るようになったこと。ふと思い立って、自分が必ず聞いているアニラジをリスト化してみると、26本にのぼるこ…

ジム・クロウとしてのチャイルディッシュ・ガンビーノ

ぼさぼさの髪、のばしきった髭、たくましく野卑な半裸、そして誇張されたジェスチャーと表情。識者による指摘によれば、チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァーがこのビデオのなかで演じているのは、ミンストレル・ショウにおける垢抜け…

RealSoundに寄稿しました。

realsound.jp 88risingについて寄稿しました。日本のメディアでも取り上げられることの増えた88risingですが、ビジネス上の沿革と、その核となるクリエイティヴに対する姿勢についてまとめました。ご報告が若干遅れましたがご笑覧いただければ幸いです。

HARD-OFF BEATS 2018 ビデオレター編に出演しました

あの星野源も唸らせた、tofubeatsによるインディペンデントなサンプリングスポーツバラエティ、HARD-OFF BEATSにまさかの参加を果たしました。Twitterで「ハードオフビーツやる」と呟いたら、トーフが「素材送ってもらえればコメントつけます」と申し出てく…

Tiny Desk Contest 2018 から、面白かったエントリーを5組!

インターネットをめざとくチェックする音楽好きなら耳にしたことはあるはず、アメリカの公共放送NPRによるTiny Desk Concerts。話題のミュージシャンや腕利きのミュージシャンがNPRのオフィスの一角(All Songs Consideredのホスト、Bob Boilenのデスク)で…

祝・英語字幕公開記念 春の陽気を待ちながら、HARD-OFF BEATS 2017春の陣を振り返る

HARD-OFF BEATS Spring Campaign /Tokyo Version YOU CAN WATCH ALL EPISODES with English Subtitles!!!!!!! https://t.co/BdtXw8kRIz— tofubeats (@tofubeats) 2018年3月23日 www.youtube.com めでたいことに、2017年に音楽好きの話題を呼び、あの星野源ま…

『みんなほんとはわかったふりをしているだけ』なのか――現代アートのたしなみ方覚書、その3

www.independent.co.uk とある美術館(アートギャラリー)で、こんないたずらがあったそうだ。なんの変哲もないただの眼鏡を床に放置してみたところ、たくさんの観客がそれを作品と勘違いして、しげしげと眺めた、という。この話をどういうふうに考えるべき…

シカゴ在住の日本人ミュージシャン、Sen Morimotoがすごい!

さきごろ88risingからミュージック・ビデオをドロップしたシカゴ在住の日本人ミュージシャン、Sen Morimotoがすごい。ポリリズム・ポリグルーヴなビート、絞った音数ながらジャズを十分消化していることを伺わせる洗練されたアレンジに、宅録っぽいローファ…

『最初にやったからすごい』のか――現代アートのたしなみ方覚書、その2

たとえばあなたは、一見なんのことやらわからない意味不明な絵画やオブジェを前にして、こんなことを思ったことがあるかもしれない。「こんなの、誰でもできるんじゃないの?」と。それはたとえばジャクソン・ポロックの絵の具が撒き散らされた巨大な絵画か…

なぜ「直感で楽しむ」のではいけないのか――現代アートのたしなみ方覚書、はじめに

とある記事が、SNSのタイムラインに流れてきた。エルズワース・ケリーやジャクソン・ポロックの作品をひきあいに、「なんでこの絵は○○億円もするの?」というのがキャッチの、かんたんな「現代アート入門」といった具合の記事だ。試しに読んでみると、ちょっ…

ジョーゼフ・ジョルダーニア『人間はなぜ歌うのか? 人類の進化における「うた」の起源』森田稔訳、アルク出版、2017年

人間はなぜ歌うのか? 人類の進化における「うた」の起源作者: ジョーゼフ・ジョルダーニア,森田稔出版社/メーカー: アルク出版企画発売日: 2017/04/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 音楽なんていったいなんの役に立つのか? と正面切っ…

「うた」と韻、メロディという鋳型――集団行動『充分未来』について

充分未来アーティスト: 集団行動出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2018/02/07メディア: CDこの商品を含むブログを見る すこしまわりくどい話からはじめる。 韻を踏む、という行為の魅力は、なによりもことばとことばのあいだに思いがけな…

レジー『夏フェス革命: 音楽が変わる、社会が変わる』blueprint、2017

夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わるー作者: レジー,blueprint出版社/メーカー: 発行:blueprint/発売:垣内出版発売日: 2017/12/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見る いまや音楽のみならずエンタメ産業のなかで巨大な存在感を放っている、い…

ゴールデンボンバーに未来は託せるのか?

gendai.ismedia.jp gendai.ismedia.jp ぼくは特にゴールデンボンバーのリスナーというわけではない。けれども彼らがメディアをにぎわす度にどれどれ、今度はなにをしてくれたのかな、とチェックする程度には気にかけている、中途半端な人間だ。別に悪い印象…

(追記アリ)長谷川町蔵、大和田俊之『文化系のためのヒップホップ入門』アルテスパブリッシング、2011年

文化系のためのヒップホップ入門 (いりぐちアルテス002)作者: 長谷川町蔵,大和田俊之出版社/メーカー: アルテスパブリッシング発売日: 2011/10/07メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 121回この商品を含むブログ (75件) を見る 発売された…